突放(読み)つきはなす

精選版 日本国語大辞典 「突放」の意味・読み・例文・類語

つき‐はな・す【突放】

〘他サ五(四)〙
① 突いてはなれさせる。突きとばす。おしやる。〔日葡辞書(1603‐04)〕
歌舞伎お染久松色読販(1813)序幕「『ここな慮外者めが』とつきはなす」
関係を絶って相手にしなくする。感情を入れないで扱う。
※古活字本毛詩抄(17C前)六「大事の時はつきはないて用には立まい程に、同父にはしかぬぞ」
滑稽本浮世床(1813‐23)初「私ひとりつき離(ハナ)されて勝手がしれんぢゃあるまいか」

つっ‐ぱな・す【突放】

〘他サ五(四)〙 (「つきはなす(突放)」の変化した語)
① 突いてはなれさせる。突きとばす。
※門三味線(1895)〈斎藤緑雨〉七「お前(めえ)から仕掛けし相撲、突放(ツッパナ)すハヅミに膝頭へ摺剥疵の」
② 関係を断って相手にしないようにする。見はなす。
※巨海代抄(1586‐99)下「進━作麽生と問ほどに汝待━道とつっ放された」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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