窪ノ庄村(読み)くぼのしようむら

日本歴史地名大系 「窪ノ庄村」の解説

窪ノ庄村
くぼのしようむら

[現在地名]奈良市窪之庄くぼのしよう

田中たなか村の北東にある。建永元年(一二〇六)六月の大和一品位田田数注文(東大寺文書)に「窪庄二町内一段川成所当米二斗代」とあり、嘉禄二年(一二二六)一二月の勧学院政所下文案(内閣文庫蔵大乗院文書)によると三条五里三六坪が「窪庄」に相当することがわかる。また寛喜二年(一二三〇)四月の正願院仏事用途所当注文(興福寺文書)に「窪庄」とみえ、寛元二年(一二四四)二月の金阿弥陀仏譲状案(東大寺文書)に「やまとのくにくほん上のた十五かこと」とある。「多聞院日記」「三箇院家抄」には「窪城」とも書く。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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