立ち代はる(読み)タチカワル

デジタル大辞泉 「立ち代はる」の意味・読み・例文・類語

たち‐かわ・る〔‐かはる〕【立ち代はる/立ち替はる】

[動ラ四]
移りかわる。
「―・り古き都となりぬれば道の芝草長く生ひにけり」〈・一〇四八〉
入れかわる。交替する。
唐衣―・りぬる春の世にいかでか花の色も見るべき」〈栄花・疑ひ〉

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精選版 日本国語大辞典 「立ち代はる」の意味・読み・例文・類語

たち‐かわ・る‥かはる【立代・立替】

  1. 〘 自動詞 ラ行四段活用 〙 ( 「たち」は接頭語 )
  2. 移りかわる。流転(るてん)する。
    1. [初出の実例]「立易(たちかはり)古き都となりぬれば道のしば草長く生ひにけり」(出典:万葉集(8C後)六・一〇四八)
  3. 入れかわって出てくる。交替する。
    1. [初出の実例]「この日比あこぎに住むと聞き思ひつるは、はやうさうじみにたちかはりにけり」(出典:落窪物語(10C後)一)
  4. 年が改まる。
    1. [初出の実例]「たちかはる春を知れとも見せがほに年をへだつる霞成けり」(出典:山家集(12C後)上)

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