立切遺跡(読み)たちきりいせき

日本歴史地名大系 「立切遺跡」の解説

立切遺跡
たちきりいせき

[現在地名]中種子町坂井

坂井さかいの中央西寄り、標高一二〇メートルの地にある。平成九年度の県営畑地帯農道網整備事業に伴う発掘調査で、鬼界きかいカルデラ(種子島西方の海底にある)起源の種子IV火山灰層(三万九〇〇年前)下位地層から後期旧石器時代初頭の遺構と石器約五〇点が出土した。中期旧石器時代から後期旧石器時代に移り変わる時期の過渡期にあたり、石器の形態も大きく変化する時期である。遺構は貯蔵穴かと推定される土坑・ファイヤーピット(焼土遺構)八基、礫群(蒸焼調理遺構)二基のほかに柱穴状のピットが五ヵ所発見されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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