立掛・立懸(読み)たてかけ

精選版 日本国語大辞典 「立掛・立懸」の意味・読み・例文・類語

たて‐かけ【立掛・立懸】

〘名〙
① たてかけること。
② 男の髪の結い方の一種。髻(たぶさ)を大きくとって、髷(まげ)後頭部にたてかけるようにしたもの。京坂では延宝一六七三‐八一)頃から、江戸では宝永一七〇四‐一一)頃から行なわれ、浄瑠璃(じょうるり)語りの江戸半太夫が結いはじめたものという。立掛髪。
浮世草子好色一代男(1682)一「鬢切りして、たて懸けに結ふ事時花(はやり)けるに」
女の子の髪の結い方。
随筆飛鳥川(1810)「寛保の頃までは〈略〉女の子はもちろん髪はたてかけといふに結び」

たて‐か・ける【立掛・立懸】

〘他カ下一〙 たてか・く 〘他カ下二〙 立てて他の物によせかける。
太平記(14C後)三二「此の太刀金精を拭はせ、〈略〉臥たる傍の柱にぞ立掛たりける」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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