立石洞穴(読み)たていしどうけつ

日本歴史地名大系 「立石洞穴」の解説

立石洞穴
たていしどうけつ

[現在地名]平内町東滝

東滝ひがしたき集落の道路を真北に進むと安井やすい崎があり、海岸沿いに西北に五〇〇メートル進んだところにある。高さ三〇メートル余・幅一五メートルの巨岩で、東の海に面して洞穴がある。寛政七年(一七九五)の「津軽の奥」に「鎧崎の坂をなからばかりくだれば、むかふ磯辺に、たかうなの如く、しらいはの立てり、名を立石といふは世にことなる姿せり。立石の高さ、五丈あまりにや過ぬらんかし。下つかたにいはやあり、うちまひろくして、かたゐなど行くるれば、此いはむろに泊すと云ふ」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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