立科(読み)たてしな

改訂新版 世界大百科事典 「立科」の意味・わかりやすい解説

立科[町] (たてしな)

長野県中部,北佐久郡の町。人口7707(2010)。町域は南北に細長くのび,南縁には蓼科(たてしな)山,八子ヶ峰(やしがみね)がそびえる。中心集落の芦田近世には中山道の宿駅として栄え,小諸藩の生糸改所が設けられていた。江戸前期に塩沢堰などの用水が開削されて新田開発が進み,近年まで稲作中心の農業が行われてきたが,現在は畜産,リンゴ・タバコ栽培なども盛んになっている。古町蓼科神社里宮,茂田井に芦田城跡,上房に天台宗古刹(こさつ)津金寺がある。蓼科山北西麓に広がる白樺高原には蓼科牧場,女神湖,御泉水自然園があり,ビーナスライン(1986年無料開放)を経由して訪れる観光客が多い。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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