立酒(読み)タチザケ

デジタル大辞泉 「立酒」の意味・読み・例文・類語

たち‐ざけ【立(ち)酒】

立ったまま酒を飲むこと。また、その酒。
出発に際して飲む酒。旅行婚礼葬送など、家から出かけるときに飲む酒。
「―のんで誰を野送り」〈浄・油地獄

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「立酒」の意味・読み・例文・類語

たち‐ざけ【立酒】

〘名〙
① 出発の際に飲む酒。旅行に出かけるとき、婚礼で新婦実家を出るとき、婚礼の嫁入り道具を運んだ人が先に帰るとき、葬列の出発するときなどに飲むことが多い。
浮世草子好色一代男(1682)五「其あけの日は禿共(かぶろ)が立酒、さいはい関送りとて」
② 立ったまま酒を飲むこと。また、その酒。
浄瑠璃女殺油地獄(1721)下「手もとどかねば立あがり、つぐもうくるも立酒を」

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