発ち際(読み)タチギワ

デジタル大辞泉 「発ち際」の意味・読み・例文・類語

たち‐ぎわ〔‐ぎは〕【発ち際】

ちょうど出かけようとする、その時。出発のまぎわ。「発ち際に客が来る」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「発ち際」の意味・読み・例文・類語

たち‐ぎわ‥ぎは【立際・発際】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 席を立とうとする時。帰りがけ。
    1. [初出の実例]「加之(しか)も立際に一所に成って高笑ひをした」(出典浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉二)
  3. 出発の際。出発するまぎわ。
    1. [初出の実例]「逗留中なぶり足らいで立際(たチギハ)に迄いちるのか」(出典:浄瑠璃児源氏道中軍記(1744)四)
    2. 「立際に花を降らして帰雁」(出典:俳諧・七番日記‐文化一二年(1815)二月)

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