竜吟庵(読み)りゅうぎんあん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「竜吟庵」の意味・わかりやすい解説

竜吟庵
りゅうぎんあん

京都市東山区にある東福寺塔頭 (たっちゅう) 。嘉永元年 (1387) 頃に建立された方丈は現存する最古のもので,国宝に指定されている。正面中央の部屋の奥が板壁で,その裏を暗い部屋とするなど住居的要素を残し,方丈の形成過程を示す遺構である。庫裏表門は重要文化財

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世界大百科事典(旧版)内の竜吟庵の言及

【東福寺】より

…また伝雪舟筆《東福寺伽藍図》(重要文化財)は室町時代の東福寺を示す史料として貴重。塔頭の一つ,竜吟庵方丈(国宝,1387)は現存最古の塔頭方丈。広縁に蔀戸(しとみど)を用いて寝殿造風とし,中央の部屋の奥が板壁となって他の方丈のような仏壇にならない点などが,方丈建築の形成過程にあることを示している。…

※「竜吟庵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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