竜拈寺(読み)りゆうねんじ

日本歴史地名大系 「竜拈寺」の解説

竜拈寺
りゆうねんじ

[現在地名]豊橋市新吉町

曹洞宗、吉田山と号す。本尊釈迦牟尼仏。吉田三ヵ寺の一。

創立年次は享禄元年(一五二八)開基は吉田城主牧野信成で、亡父古白追善のために建てたとも、また大永(一五二一―二八)頃信成が創立したとも伝え、一定していない。しかし、信成が上伝馬かみでんま町の興徳寺四世休屋宗官を請じ、休屋は興徳寺開山盛禅洞を当寺開山となし、自らも当寺四世となって興徳寺を隠居寺としたとする説が有力である。「三州吉田記」によると、今川義元・氏真より興徳寺分二〇石・竜拈寺分二五石の寺領を受けており、竜拈寺分はそのまま徳川幕府よりの朱印寺領となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android