競上・糶上(読み)せりあげる

精選版 日本国語大辞典 「競上・糶上」の意味・読み・例文・類語

せり‐あ・げる【競上・糶上】

〘他ガ下一〙 せりあ・ぐ 〘他ガ下二〙 せり売りで、買い手が、その品を入手しようとして、品物値段を上げる。
※俳諧・末若葉(1697)上「背に杖を握る花けし〈波麦〉 古道具五厘五厘とせり上て〈同〉」
太政官(1915)〈上司小剣〉五「一両でも高う売らうと、競り上げるのは、官も慾が深すぎる」

せり‐あげ【競上・糶上】

〘名〙 せり売りで、品物の値段を競ってつり上げること。
※内地雑居未来之夢(1886)〈坪内逍遙〉八「只管騰貴(あが)るべしと確信して、頻に競上(セリアゲ)に価を昇して」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android