出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
…せり売は競争形態を生かしながら大量かつ集中的に取引する方法としてふさわしいといえよう。 横の取引での取引方法も相対から出発して,多くの売手と買手が互いに値段をせり合って決める競売買(きようばいばい)に進んでいった。競売買には複数約定値段方式と単一約定値段方式とがある。…
…せりの一般的な形態はせり売りだが,買手が1人で,2人以上の売手が競争して最も安値を付けた売手のものを買うのを〈せり買い〉といい,建築工事の請負や官公庁の調度品入札などにみられる競争入札(入札)はせり買いの一種である。この両者の方法を取り入れ,多数の売手と多数の買手が互いに有利な値段を求めてせり合って値段を決める方式を競売買(きようばいばい)と呼び,商品取引所での中心的な売買仕法である。 せり売りは品質差のある商品を大量に,しかもすばやく取引する取引仕法として発達し,卸売市場での生鮮食料品のほか,たとえば製材品についても製材所から委託された問屋が一定の手数料を取って材木店(小売店)にせり売りする市売(いちうり)方式が行われている。…
※「競売買」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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