精選版 日本国語大辞典 「競狩・競駈」の意味・読み・例文・類語 きそい‐がり きそひ‥【競狩・競駈】 〘名〙 陰暦五月五日に薬草を採集した行事。薬狩。《季・夏》※梵燈庵主袖下集(1384か)「きそひかりと申事は、〈略〉五月五日の発句によし」[補注]「万葉‐三九二一」の「かきつばた衣に摺りつけますらをの服曾比(きソヒ)獦(かり)する月は来にけり」の「服曾比(狩の着物を着飾っての意)獦する(狩をするの意)」を、「競(きそ)ひ狩(がり)」と理解して生じた語で、連歌、俳諧で用いられた。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報