竹本源大夫(9代目)(読み)たけもとげんだゆう(くだいめ)

知恵蔵mini 「竹本源大夫(9代目)」の解説

竹本源大夫(9代目)

人形浄瑠璃文楽太夫。大阪府生まれ。祖父は7代目竹本源大夫、父は文楽三味線の名跡、初代鶴澤藤蔵(つるさわとうぞう)、長男は2代目鶴澤藤蔵。1946年、4代目竹本織大夫(おりたゆう、後の8代目竹本綱大夫=つなたゆう)に入門して初舞台を踏む。63年、5代目織大夫を襲名。94年に太夫の最高位である「切場(きりば)語り」に昇格し、96年に9代目綱大夫を襲名。重厚で華やかな語り口を持ち味に世話物から時代物まで幅広くこなし、近松門左衛門作品を伝承する第一人者として高い評価を得た。2007年に人間国宝に認定され、09年に旭日小綬章を受章。11年に9代目源大夫を襲名した。14年に引退。15年7月20日、死去。享年83。

(2015-7-22)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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