竹田出雲(1世)(読み)たけだいずも[いっせい]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「竹田出雲(1世)」の意味・わかりやすい解説

竹田出雲(1世)
たけだいずも[いっせい]

[生]?
[没]延享4(1747).6.4. 大坂
江戸時代前期の浄瑠璃作者,大坂竹本座の座本。元祖出雲と称される。号は千前軒奚疑 (けいぎ) 。宝永2 (1705) 年竹本義太夫から経営権を引継いで竹本座の座本となり,近松門左衛門をあらためて座付作者に迎え,衣装,仕掛けなどに工夫を凝らすなど企画者,経営者として手腕をふるった。一方,作者としても近松の指導のもと,享保8 (23) 年文耕堂との合作大塔宮曦鎧 (おおとうのみやあさひのよろい) 』を発表して以来,合作,単独作ですぐれた作を出した。

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