笑み曲ぐ(読み)エミマグ

デジタル大辞泉 「笑み曲ぐ」の意味・読み・例文・類語

えみ‐ま・ぐ〔ゑみ‐〕【笑み曲ぐ】

[動ガ下二]顔つきを崩して大いに笑い喜ぶ。
講師、―・げて、よしと思ひたり」〈宇治拾遺・九〉

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精選版 日本国語大辞典 「笑み曲ぐ」の意味・読み・例文・類語

えみ‐ま・ぐゑみ‥【笑曲】

  1. 〘 自動詞 ガ下二段活用 〙 眉や口を曲げるほどに笑う。大いに笑い喜ぶ。
    1. [初出の実例]「口は耳もとまでゑみまげてゐたり」(出典:落窪物語(10C後)一)

笑み曲ぐの語誌

従来は、「笑みまく」で「岷江入楚」にいう「ゑみまうけて也」のように理解された。だが、「笑み広ぐ」と「笑み広ごる」と同様の対応が、「万葉‐四一九二」に見える「細き眉根を咲麻我理」の「笑み曲がる」と「日葡辞書」の「笑み曲ぐ」であると判断して、現在は、「笑みまく」ではなく「笑み曲ぐ」と考えられている。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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