笑い掛ける(読み)わらいかける

精選版 日本国語大辞典 「笑い掛ける」の意味・読み・例文・類語

わらい‐か・けるわらひ‥【笑掛】

  1. 〘 自動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]わらひか・く 〘 自動詞 カ行下二段活用 〙
  2. 笑いそうになる。
    1. [初出の実例]「笑(ワラ)ひかけた口もと」(出典:ゆく雲(1895)〈樋口一葉〉上)
  3. 相手に向かって笑う。笑顔を相手に向ける。
    1. [初出の実例]「すかぬ事・笑ひかけたるしばり者」(出典:雑俳・田みの笠(1700))
    2. 「ふと自分の方から笑(ワラ)ひ掛(カ)けたが」(出典:雁(1911‐13)〈森鴎外〉一六)
  4. 縫い目が解けそうになる。ほころびはじめる。
    1. [初出の実例]「肩の縫目の笑(ワラヒ)掛けたフロックコート」(出典:社会百面相(1902)〈内田魯庵鉄道国有)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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