笹折(読み)ササオリ

デジタル大辞泉 「笹折」の意味・読み・例文・類語

ささ‐おり〔‐をり〕【×笹折(り)】

笹の葉で食物を包んだもの。
《「ささ」は細小ささの意とも》経木きょうぎで作った小さな箱。また、それに食物をつめたもの。折り。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「笹折」の意味・読み・例文・類語

ささ‐おり‥をり【笹折】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 笹の葉を折ったもの。また、笹の葉で食物を包んだもの。
    1. [初出の実例]「更衣ちかしと暇おしがりて〈蘆本〉 笹折敷る折のまんぢう〈里臼〉」(出典:俳諧・三疋猿(1704)花見ざる)
  3. 経木(きょうぎ)で作った小箱。また、それに食物をつめたもの。おり。
    1. [初出の実例]「鵜森は二升樽を提げ、車田笹折を提げ、皆々生酔のこなし」(出典:歌舞伎・小袖曾我薊色縫(十六夜清心)(1859)三立)

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世界大百科事典(旧版)内の笹折の言及

【折】より

…折の語は室町時代から見られ,酒のさかなや菓子を盛って宴席に進め,あるいは贈答に用いられた。江戸後期には笹折(ささおり)がよく使われるようになった。《嬉遊笑覧》がいうように〈ささやかな折〉の意と思われるが,料亭で飲食した残りの料理を,京坂ではタケの皮に包み,江戸では笹折に詰めて持ち帰ると《守貞漫稿》は書いている。…

※「笹折」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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