筆受(読み)ヒツジュ

デジタル大辞泉 「筆受」の意味・読み・例文・類語

ひつ‐じゅ【筆受】

経典漢訳するとき、訳す人の言葉を聞いて筆記する人。
謝霊運法華の―なりしかども」〈徒然・一〇八〉

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精選版 日本国語大辞典 「筆受」の意味・読み・例文・類語

ひつ‐じゅ【筆受】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏語仏典を漢訳するとき、梵語漢文に翻訳する人のことばを聞いて筆記する人。
    1. [初出の実例]「綴文二人、筆受二人、証義八人等也」(出典:参天台五台山記(1072‐73)六)
  3. 一般に、翻訳すること。
    1. [初出の実例]「その間、訳文中の白眉『冬の王』の筆受をし」(出典:森鴎外(1954)〈高橋義孝〉八)

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