筆意(読み)ヒツイ

デジタル大辞泉 「筆意」の意味・読み・例文・類語

ひつ‐い【筆意】

筆を運ぶときの気構え。また、書画のおもむき。ふでづかい。
詩文に現れる筆者心構え文章のおもむき。

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精選版 日本国語大辞典 「筆意」の意味・読み・例文・類語

ひつ‐い【筆意】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 運筆のおもむき。書画のおもむきや味わい。ふでづかい。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「和漢ともの上筆の筆意骨子を、能々(よくよく)見聞知覚して」(出典随筆槐記‐享保一二年(1727)閏正月二八日)
    2. [その他の文献]〔新唐書‐魏徴伝〕
  3. 文章のおもむき。文章の筆づかい。
    1. [初出の実例]「錦の裏の糟粕にて、故人山東庵の筆意に恥べし」(出典:人情本・春色恵の花(1836)二)

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普及版 字通 「筆意」の読み・字形・画数・意味

【筆意】ひつい

筆づかい。〔唐書、魏徴伝〕(徴の第四子)叔瑜、~隷(さうれい)を善くし、筆を以て、其の子び甥稷(せつしよく)に傳ふ。世に善書する(世南)・(遂良)り、後に・魏り。

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