筆算（読み）ヒッサン

デジタル大辞泉

ひっ‐さん【筆算】

［名］(スル)
１ 数字を紙などに書いて計算すること。暗算・珠算などに対していう。「筆算して確かめる」
２ 書くことと数えること。文筆と算数。
「読書―を勉強して」〈蘆花・思出の記〉

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

ひっ‐さん【筆算】

〘名〙

① 書くことと数えること。文筆と算術。算筆。

※人情本・恋の若竹（1833‐39）下「殊に器量といひ筆算(ヒッサン)といひ、何一つ抜け目のない男との事」

② 紙などの上に書いて行なう計算。

※西算速知（1857）上「筆算(ヒッサン)は、弾珠〈略〉或は運籌〈略〉等によらず、紙上に書記し、其数を求る術にして」 〔漢学師承記‐陳厚耀〕

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【筆算】ひつさん

書き算。

字通「筆」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」

世界大百科事典（旧版）内の筆算の言及

【暗算】より

…ふつうには数を頭の中で処理する計算のことをいう。暗算には問題の数を見ながら行う視暗算と聞きながら行う聴暗算があるが，筆算との対比からいうと終極の目標は聴暗算にある。ここで筆算とは字の示すごとく紙の上に書いて行うという意味だけでなく，その計算方法も含めて考えることが必要である。…

※「筆算」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」