筋節(読み)キンセツ

デジタル大辞泉 「筋節」の意味・読み・例文・類語

きん‐せつ【筋節】

脊椎せきつい動物神経胚しんけいはい後期中胚葉から生じ、将来筋肉となる部分。やがて横紋筋に分化する。
筋原線維構造および筋収縮単位アクチンが重合した細い線維(アクチンフィラメント)と、ミオシンが重合した太い線維(ミオシンフィラメント)によって構成されている。サルコメア

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「筋節」の意味・わかりやすい解説

筋節
きんせつ
myotome

動物の発生過程で体筋の背方内側より生じる骨格筋の原基。やがて体の前後軸方向に伸び,横紋筋に分化する。下等脊椎動物では筋節が体節の大部分を占めるが,高等化するにつれて,その割合は減少する。

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世界大百科事典(旧版)内の筋節の言及

【骨格筋】より

…横紋は暗調のA帯と明調のI帯からなり,I帯の中心をZ帯とよばれる線が走る。Z帯とZ帯の間を筋繊維の中の一つの単位と考え筋節(サルコメアsarcomere)とよぶ。A帯の中央にやや明るいH帯があり,その真ん中に細い暗線のM線が存在する。…

【体節】より

…これを体節somiteまたは原体節(古くは誤って原脊椎)と呼んでいる。そしてさらにその一部,房の外側の壁が間葉化して細胞に分散してしまうと,残った部分は骨格筋のもとである筋節となる。それに対して下房の壁は終始一貫無節のままにとどまり,この部分を側板といい,主として体腔の形成にあずかる。…

※「筋節」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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