筋金・筋鉄(読み)すじがね

精選版 日本国語大辞典 「筋金・筋鉄」の意味・読み・例文・類語

すじ‐がね すぢ‥【筋金・筋鉄】

〘名〙
① 堅固に補強するための細長い金属。一枚張の鉢や鎖の小具足、長柄(ながえ)の棒や板戸の類に用いる。実用だけではなく装飾とすることもある。
※延喜式(927)一七「筋金四枚」
② 鉄道のレールのこと。軌条(きじょう)
※米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉二「首(はじめ)に鉄道の軌条(スチカネ)を製する場に至る」
③ 比喩的に、体や思想などを支えて強固にするもの。
※彼の歩んだ道(1965)〈末川博〉教学十話「平和と民主そして自由と人権の保障をスジガネとした新憲法を」
④ 江戸時代、歌舞伎で、荒事師が衣装の下に着こむ筒袖形の襦袢(じゅばん)。現在は小道具の一つで、荒事の武者のつける小手脛当(すねあて)のことをいう。布地に金銀色の筋金をつけたもの。
石膏の型を取る時、型を丈夫にするために用いる針金

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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