筎・𦀌・衣𦀌・袽(読み)のみ

精選版 日本国語大辞典 「筎・𦀌・衣𦀌・袽」の意味・読み・例文・類語

のみ【筎・𦀌・衣𦀌・袽】

〘名〙
船材の接合部の浸水を防ぐ充填材の古語。槇の木の皮で作った縄を用いる。槇皮(まきはだ)。のめ。〔観智院本名義抄(1241)〕
和船船底に設けた注排水用の穴に差し込み、必要に応じてぬきはずしする栓。
太平記(14C後)三三「舩の底を二所えり貫て、のみを差し」
液体をためたり抜いたりするため、容器にはめ込む栓。のみくち。
※玉塵抄(1563)一三「浴しはててのみをぬいて水をみぞえ流いたぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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