筐の水(読み)カタミノミズ

デジタル大辞泉 「筐の水」の意味・読み・例文・類語

かたみみず

にくんだ水は漏れやすいところから、物事の当てにならないことのたとえ。
「たえぬるか影だにあらばとふべきを―は水草みくさゐにけり」〈かげろふ・上〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「筐の水」の意味・読み・例文・類語

かたみ【筐】 の 水(みず)

かたみに汲み入れた水。漏れやすいところから、物事のたよりにならないことにたとえる。
蜻蛉(974頃)上「絶えぬるか影だにあらばとふべきをかたみのみづは水草(みくさ)ゐにけり」
[補注]「後撰‐恋一」に「うれしげに君がたのめし事の葉はかたみにくめる水にぞ有ける〈よみ人しらず〉」とある。

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