筑前煮(読み)チクゼンニ

デジタル大辞泉 「筑前煮」の意味・読み・例文・類語

ちくぜん‐に【×筑前煮】

鶏肉ニンジンゴボウレンコンシイタケなどを油でいため、砂糖・醤油で味を付け煮詰めたもの。筑前地方の郷土料理がめ煮
[類語]煮物煮付け煮染め煮転がし煮浸し旨煮含め煮煮込み煮凝にこごじぶ煮角煮兜煮煮魚従兄弟煮甘露煮時雨煮佃煮

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「筑前煮」の意味・読み・例文・類語

ちくぜん‐に【筑前煮】

〘名〙 鶏肉を油で炒め、人参、ごぼう、里芋などの野菜を加えて煮た料理。筑前の郷土料理から広まったとされる。がめ煮。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「筑前煮」の意味・わかりやすい解説

筑前煮
ちくぜんに

野菜と肉とを煮合わせたもの。筑前地方の日常料理であったところから筑前煮の名がついたが、福岡県ではがめ煮の名もある。鶏肉や、川魚ではコイフナナマズ、海魚ではコチホウボウスズキなどが多く用いられる。野菜はサトイモキノコ、ニンジン、ゴボウなどである。材料は適当な大きさに切り、鍋(なべ)に食用油を注いでこれら材料を炒(いた)め、みりんと酒をひたひたに加え、煮立ったところでしょうゆを注ぎ、とろ火にして汁のなくなるまで煮つめる。一種の煮しめであるが、煮あげる直前に、彩りにサヤエンドウサヤインゲンなどの青みを加えたり、またネギを用いることが多い。

多田鉄之助


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

日本の郷土料理がわかる辞典 「筑前煮」の解説

ちくぜんに【筑前煮】


鶏肉とごぼう・れんこん・にんじん・こんにゃくなどを油で炒め、しょうゆ・みりんなどで甘辛く煮た料理。仕上げにさやえんどうなどの青みを散らすことが多い。福岡の郷土料理だが一般に普及している。◇「いり鶏」ともいう。また福岡などで「がめ煮」ともいう。

出典 講談社日本の郷土料理がわかる辞典について 情報

和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「筑前煮」の解説

ちくぜんに【筑前煮】

鶏肉とごぼう・れんこん・にんじん・こんにゃくなどを油で炒め、しょうゆ・みりんなどで甘辛く煮た料理。仕上げにさやえんどうなどの青みを散らすことが多い。福岡の郷土料理だが一般に普及している。◇「いり鶏」ともいう。また福岡などで「がめ煮」ともいう。

出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android