筒転かし(読み)ツツゴカシ

デジタル大辞泉 「筒転かし」の意味・読み・例文・類語

つつ‐ごかし【筒転かし】

《竹の銭筒に入れておよそ100文ずつ計るときに多少過不足があるところから》銭勘定をごまかすこと。また一般に、ごまかすこと。詐欺
「手ひどいころり、これがほんの―、かたりめに出逢うた」〈浄・鬼一法眼

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精選版 日本国語大辞典 「筒転かし」の意味・読み・例文・類語

つつ‐ごかし【筒倒・筒転】

  1. 〘 名詞 〙 ( 竹の銭筒に銭を入れておよそ百文ずつ量るが多少の過不足があるところから転じて ) 銭勘定をごまかすこと。転じて、一般にごまかすこと。詐欺。かたり。
    1. [初出の実例]「道端へ投付くれば、こりゃ如何じゃ、手酷いころり是がほんの筒(ツツ)こかし」(出典浄瑠璃鬼一法眼三略巻(1731)二)

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