出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…中国,殷代の亀卜(きぼく)に代わって,周代に生み出された筮竹(ぜいちく)による占い。大事には卜し小事には筮すといわれるように(鄭玄(じようげん)のことば),亀卜の権威はその後も保たれていたが,数的メカニズムを備えた筮がしだいに卜を圧倒していき,やがてそのテキストである《易》が整備され,ついでそれが経典の座を占めるにおよんで筮=易の地位は不動のものとなり今日に至っている。…
…本来は,100年たつと1本から100茎が生じるという伝承のある,長命の多年生植物蓍(めどはぎ)の茎が使われたが,のちには竹で代用するようになった。筮という字のなかに巫(みこ)があるのは,巫に代わって筮=蓍が神と人との仲介をすることを表す。それで,古くは易(占)のことを筮と呼んだ。…
※「筮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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