算木(計算)(読み)さんぎ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「算木(計算)」の意味・わかりやすい解説

算木(計算)
さんぎ

中国および日本の古い計算器具。中国では算、籌(ちゅう)、策などとよび、日本では算木と称する。江戸時代の算木の大きさは長さがマッチ軸木ぐらいで、太さはマッチ軸の3倍ぐらいの四角柱である。ただし古くはもっと大きかったようである。赤と黒の2色あり、赤は正、黒は負の数を表す。総数は200本ぐらいであった。この算木を使って古くは多元一次方程式を表し、のちには一元高次方程式を表すことになった。

[大矢真一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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