算段(読み)サンダン

デジタル大辞泉 「算段」の意味・読み・例文・類語

さん‐だん【算段】

[名](スル)
苦心してよい方法や手段を考え出すこと。「居候を追い出す算段をする」
あれこれと工夫して、金銭都合をつけること。工面くめん。「引っ越し費用算段する」「やりくり算段
[類語]やりくり切り盛り金繰り工面都合捻出まかなう繰り合わせ融通

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「算段」の意味・読み・例文・類語

さん‐だん【算段】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 計算すること。勘定
    1. [初出の実例]「忝くも釈尊は檀特山の傍にて、閑にさむだんして見給ふに、をよそ一百八十石にしるさるる」(出典:幸若・和田宴(室町末‐近世初))
  3. 工夫(くふう)すること。手段を考えること。
    1. [初出の実例]「爰元にてのさんたんは、みなみなよせ候而申させ」(出典:毛利家文書‐(元和八年)(1622)一一月一五日・毛利宗瑞自筆書状)
    2. 「寄るも障るも銭を遣ふ算段(サンダン)ばかりで」(出典滑稽本浮世風呂(1809‐13)三)
  4. 特に、金銭の都合をつけること。工面(くめん)
    1. [初出の実例]「あすのばんまでに一両二分ばかりかしておいてくりや〈略〉少しぐらいはどふかさんだんのありそふな物だ」(出典:洒落本・傾城買二筋道(1798)夏の床)

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