箱崎郷(読み)はこざきごう

日本歴史地名大系 「箱崎郷」の解説

箱崎郷
はこざきごう

壱岐国にみえる中世の郷村。正平二四年(一三六九)の壱岐神領図(壱岐史拾遺)に「箱崎八幡宮箱崎郷」とみえ、同郷六四町のうち七町が宮地みやじ(新庄の内、現勝本町)江角えすみ村・赤崎あかさき諸津もろつ中山なかやま村・瀬戸せと浦であった。文明三年(一四七一)の箱崎八幡宮棟札銘に「壱岐郡箱崎郷」とあり、「箱崎八幡宮」の宝殿が建立され、「大宰大弐大内左京大夫多々良朝臣政尚、大宮司兼神主政所棟梁惣検校吉野五良三良伊岐末貞」らの名がみえる。延徳二年(一四九〇)にも当郷の箱崎八幡宮の宝殿が造営されているが、棟札には「守護波多下野守源朝臣泰」が記される。「海東諸国紀」では壱岐一三里の一つとして「波古沙只一百五十余戸」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android