改訂新版 世界大百科事典 「節前繊維」の意味・わかりやすい解説
節前繊維 (せつぜんせんい)
preganglionic fiber
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…すなわち,中枢神経系と効果器の間には少なくとももう一つ別の自律神経ニューロンが介在し,このような自律神経ニューロンの集合を自律神経節autonomic ganglionという。中枢神経系内に細胞体をもつ自律神経起始ニューロンのことを節前ニューロンpreganglionic neuron,その軸索を節前繊維preganglionic fiberと呼び,自律神経節に細胞体をもつニューロンのことを節後ニューロンpostganglionic neuron,その軸索を節後繊維postganglionic fiberと呼ぶ。自律神経節で節後ニューロンとシナプス結合する節前ニューロンが,アセチルコリンを化学伝達物質とするアセチルコリン作動性ニューロンであるのに対して,効果器に直接に連絡する節後ニューロンには,アセチルコリン作動性のものと,ノルアドレナリン作動性のものとがある。…
…椎前神経節(脊椎の前面に位置するためにその名がある)と幹神経節を合わせたものが交感神経節である。節前ニューロンの神経突起は髄鞘で覆われ,いわゆる交感神経系節前繊維の軸索をなす。このものの長さは成人では数cmから十数cmであり,脊髄のある高さの髄節部分から出た節前繊維が同じ高さで交感神経幹内にいったん進入したのちに,さまざまな距離を走行することを示している。…
…すなわち,中枢神経系と効果器の間には少なくとももう一つ別の自律神経ニューロンが介在し,このような自律神経ニューロンの集合を自律神経節autonomic ganglionという。中枢神経系内に細胞体をもつ自律神経起始ニューロンのことを節前ニューロンpreganglionic neuron,その軸索を節前繊維preganglionic fiberと呼び,自律神経節に細胞体をもつニューロンのことを節後ニューロンpostganglionic neuron,その軸索を節後繊維postganglionic fiberと呼ぶ。自律神経節で節後ニューロンとシナプス結合する節前ニューロンが,アセチルコリンを化学伝達物質とするアセチルコリン作動性ニューロンであるのに対して,効果器に直接に連絡する節後ニューロンには,アセチルコリン作動性のものと,ノルアドレナリン作動性のものとがある。…
…太さ2~10μm,伝導速度10~45m/s)の3者に分けることがある。B型繊維に属するものの大部分は自律神経系の節前繊維であり,太さは3μm以下,伝導速度は3~15m/sとなっている。C型繊維は太さ0.2~1.5μm,伝導速度は0.3~1.6m/sのものであって,自律神経系の節後繊維の大部分,および皮膚と内臓からの痛みを伝えるような知覚繊維の一部分がこれに含まれる。…
※「節前繊維」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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