範囲の経済(読み)ハンイノケイザイ(その他表記)economies of scope

関連語 規模

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「範囲の経済」の意味・わかりやすい解説

範囲の経済
はんいのけいざい
economies of scope

単一の企業が複数の財・サービスを生産したほうが,複数の企業がそれぞれ個別に生産する場合と比較して総費用が低くなり,効率性が高くなること。金融機関に例をとると,預金・貸付けという従来業務から証券業務に多角化をはかるに際して,顧客開発コストが割安となり,従来業務で蓄積したノウハウ,情報などを活用できるなど新規業務と従来業務との間で共通の費用が存在する可能性があるが,このような場合には,範囲の経済が働いているといえる。 (→規模の経済 )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディア 「範囲の経済」の意味・わかりやすい解説

範囲の経済【はんいのけいざい】

複数の事業活動を複数の企業で行うよりも,単一の企業でまとめて行ったほうが費用が少なく,効率がよい場合に,範囲の経済性が存在するという。事業や製品の多角化を説明する論理として用いられる。→規模の経済

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android