篠懸木・鈴懸木(読み)すずかけのき

精選版 日本国語大辞典 「篠懸木・鈴懸木」の意味・読み・例文・類語

すずかけ‐の‐き【篠懸木・鈴懸木】

〘名〙
スズカケノキ科の落葉高木。アジア西部原産で、日本には明治末期に渡来し街路樹として栽植される。高さ三〇メートルに達する。樹皮は大きく斑紋状にはげ落ちる。葉は柄をもち、長さ幅とも一〇~二〇センチメートルで掌状に三~七中裂、裂片は幅より長さの方が長く、先はとがり、縁に不規則なあらい鋸歯(きょし)がある。花は淡黄緑色、単性で雌雄同株、多数集まって球形の花序となり、四~五月に咲く。痩果の集まった緑色で球形の果序は径約二・五センチメートルで、長い柄があり、下垂する。
アメリカスズカケノキや、これとスズカケノキとの雑種で街路樹に最も普通なカエデバスズカケノキなどを含めたスズカケノキ属の総称
※桐の花(1913)〈北原白秋〉雨のあとさき・街の晩秋「午前八時すずかけの木のかげはしる電車の霜もなつかしきかな」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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