簓乞食(読み)ささらこじき

世界大百科事典(旧版)内の簓乞食の言及

【説経節】より

…説経節もこの説経の系統をひくものと考えられているが,詳しくは不明。近世に街頭で行われた説経節に簓を伴奏とするものがあったが,これを伴奏とする歌や語りは鎌倉時代より行われていたらしく,《天狗草子》(1296成立)に見える自然居士(じねんこじ)や,《融通念仏縁起絵巻》(清凉寺本,1414成立)に見えるぼろをまとった乞食が簓をすっており,《撰集抄》巻五には簓乞食の説話が見える。これらの簓乞食は,後の能の《自然居士》から考えても,舞い歌う芸能者であったらしい。…

※「簓乞食」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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