籐椅子(読み)トウイス

デジタル大辞泉 「籐椅子」の意味・読み・例文・類語

とう‐いす【×籐椅子】

の茎と表皮で作ったいす。 夏》「庭を背に―にある女かな/虚子

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「籐椅子」の意味・読み・例文・類語

とう‐いす【籐椅子】

  1. 〘 名詞 〙 の茎などを編んで作った椅子。多く安楽な姿勢で腰を掛けるような場合に用いられる。といす。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「午後の日盛りになると、僕は毎(いつ)も藤椅子を此椽に持出して」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「籐椅子」の意味・わかりやすい解説

籐椅子
とういす

籐家具の代表的なもの。籐椅子の特徴は形を美しい曲線で構成できることで、曲木(まげき)椅子やパイプ椅子と同じような長所をもっている。軽くて適度な弾性があり、通気性に富むので、夏季用の家具として人気がある。

[小原二郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

事典 日本の地域ブランド・名産品 「籐椅子」の解説

籐椅子[その他(工芸)]
とういす

関東地方千葉県地域ブランド
千葉市で製作されている。1932(昭和7)年に東京中野で籐職人もとで修行した職人が、後に千葉市で開業。千葉県伝統的工芸品

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android