籬・馬柵・馬塞・間狭(読み)ませ

精選版 日本国語大辞典 「籬・馬柵・馬塞・間狭」の意味・読み・例文・類語

ま‐せ【籬・馬柵・馬塞・間狭】

〘名〙
① (籬) 竹や木で作った目の粗いかきね。ませがき。まがき。〔十巻本和名抄(934頃)〕
※枕(10C終)一六一「前栽萱草といふ草を、ませ結ひていとおほく植ゑたりける」
② (馬柵馬塞) 放牧場などで、馬が外に出ないように横木を渡して作った垣。また、馬小屋入口に渡した横棒。ませぼう。うませ。ません。
※雑俳・太箸集(1835‐39)五「ませがはづれ・昼連立て歩行れる」
③ (間狭) 歌舞伎劇場の升席で、升と升の仕切り。二寸角ほどの框(かまち)を渡しておき、狭いが通り道代用にもする。
※滑稽本・戯場粋言幕の外(1806)下「幕の度(たんび)に、間狭(マセ)へ腰をかけるから」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android