米沢彦八(2代)(読み)よねざわ・ひこはち

朝日日本歴史人物事典 「米沢彦八(2代)」の解説

米沢彦八(2代)

没年明和5頃(1768)
生年:生年不詳
江戸中期の京都の落語家。享保7(1722)年ごろから,四条河原,祇園など人の集まる場所で,滋味あふれる語り口の落咄を演じ,のちには動きのある物真似,声色なども得意とし,小坊主を相手に音曲を交えた江戸万歳をも演じた。その名声大坂にも聞こえた。弟子も多数抱えており,そのなかから3代・4代目彦八を生み出す。『軽口福おかし』などの咄本に彼の咄を窺うことができる。本居宣長も在京中,彦八の咄に親しんだ。<参考文献>肥田晧三「大阪落語」(『日本古典芸能9/寄席』)

(荻田清)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「米沢彦八(2代)」の解説

米沢彦八(2代) よねざわ-ひこはち

?-? 江戸時代中期の落語家。
初代の没後名をつぎ,享保(きょうほう)-明和(1716-72)のころ京都祇園(ぎおん)を中心に活躍した。物真似芸にすぐれ,音曲の要素をもつ江戸万歳なども演じた。著作噺本(はなしぼん)「軽口耳過宝」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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