20世紀日本人名事典 「米田 豊」の解説
米田 豊
ヨネダ ユタカ
明治〜昭和期の牧師
- 生年
- 明治17(1884)年4月25日
- 没年
- 昭和51(1976)年4月9日
- 出生地
- 島根県松江市
- 経歴
- 明治33年受洗。中田重治の説教を聴き、ホーリネス派の東洋宣教会の福音伝道館に学んだ。日露戦争に従軍、42年東京聖書学院の助教授となり、教授を経て、名誉教授。中田はホーリネス教義のうち再臨時のイスラエル建国を唱えて分裂、日本ホーリネス教会聖教会と称した。昭和16年日本基督教団に統合された。しかし17年再臨信仰が治安維持法違反に問われホーリネス両派は一斉検挙され、米田は懲役2年の判決。上告中に敗戦となって教団を離脱、日本ホーリネス教団を再建、西落合教会で伝道に当った。著書に「新約聖書全解」「旧約聖書講解」(上下)、自伝「主を仰いで」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」（2004年刊）20世紀日本人名事典について 情報