糖尿病治療の目的

六訂版 家庭医学大全科 「糖尿病治療の目的」の解説

糖尿病治療の目的
(代謝異常で起こる病気)

 糖尿病の3大合併症といわれる糖尿病網膜症(もうまくしょう)腎症(じんしょう)神経障害(しんけいしょうがい)は、血糖値が高いほど高率に起こってきます。そこで糖尿病治療の目的は、血糖値をできるだけ正常に近づけて、糖尿病による合併症を引き起こさないことです。

 日本糖尿病学会では、血糖コントロールの目安表2のようにしています。できれば優、悪くとも良にしたいものです。

 最近では、簡便な血糖自己測定器が使えるようになっており、糖尿病の患者さんが指を針で刺して得た少量の血液で血糖値を測定できるようになっています。

 測定した血糖値を記録し、どのような時に高いのか、あるいは低いのかをみてください。医師にもみせて、血糖降下薬やインスリン投与量調節の参考にしてもらってください。


出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報

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