紀伝(読み)キデン

デジタル大辞泉 「紀伝」の意味・読み・例文・類語

き‐でん【紀伝】

人物一代の事績を記録した書物
紀伝体」の略。
紀伝道」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「紀伝」の意味・読み・例文・類語

き‐でん【紀伝・記伝】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 人物の伝記を記録すること。また、記録した文書
    1. [初出の実例]「川勝謹奉記伝後世矣」(出典聖徳太子伝暦(917頃か)下)
  3. きでんどう(紀伝道)」の略。また、紀伝道をおさめる学者
    1. [初出の実例]「明経紀伝及陰陽医家諸才能之士、賜糸各十絇」(出典:続日本紀‐天応元年(781)一一月壬申)
  4. 個人の伝記を重ねて、一代の歴史を構成する、歴史記述の一体裁。紀伝体。また、その体裁によった書物。
    1. [初出の実例]「紀伝者、史記并両漢書、三国史、晉書、唐書及十七代史等」(出典:尺素往来(1439‐64))

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普及版 字通 「紀伝」の読み・字形・画数・意味

【紀伝】きでん

本紀列伝天子の紀、臣下の伝、その人を主とする歴史記述法。〔史通、列伝〕夫(そ)れ紀傳の興るは、(記)・(書)にまる。蓋(けだ)し紀は年なり、傳は列事なり。

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