紅毛（読み）コウモウ

デジタル大辞泉

こう‐もう【紅毛】

１ 赤い髪の毛。あかげ。
２ 「紅毛人」に同じ。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

こう‐もう【紅毛】

〘名〙

① 赤い毛。赤い髪の毛。あかげ。

※食後の唄（1919）〈木下杢太郎〉序「碧眼紅毛の邪宗僧を」 〔梁簡文帝‐鵁鶄賦〕

② 江戸時代、オランダまたはオランダ人の異称。紅夷(こうい)。碧眼紅毛。

※俳諧・橋南（1705か）「すつる迄もとひろふ石哉〈其角〉 風渡る紅毛が㒵芳しく〈仙鶴〉」 〔明史‐和蘭伝〕

③ 西洋人、欧米人をいった語。紅毛人。碧眼紅毛。

※随筆・文会雑記（1782）三「併天経或問の附録天学名目抄等にしるせし如く、紅毛の道は不_レ可_レ取、暦数は可_レ取とある如く、西洋に及たる所四十二国中になきことなり」

※赤光（1913）〈斎藤茂吉〉海辺にて「海のべに紅毛(コウマウ)の子の走りたるこのやさしさに我かへるなり」

[補注]漢字で「紅毛」と書いてオランダとよませる場合もあり、振り仮名のない場合はどちらとも決めかねることが少なくない。

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【紅毛】こうもう

あか毛。

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出典　平凡社「普及版 字通」