紆余(読み)ウヨ

デジタル大辞泉 「紆余」の意味・読み・例文・類語

う‐よ【×紆余】

《「紆」は曲がりくねる意》
うねり曲がっていること。
伸び伸びとしてゆとりのあること。
「従って其句も亦―迫らざる処ありて」〈子規獺祭書屋俳話
[類語]うねうねくねくねうねくね曲折紆余曲折紆曲蜿蜒羊腸

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精選版 日本国語大辞典 「紆余」の意味・読み・例文・類語

う‐よ【紆余】

〘名〙 (「紆」も「余」も、川や丘などが屈曲するさまをいう)
① うねり曲がること。曲がりながら続くこと。
※古学先生詩集(1717)二・訪友人不遇「一径紆余通翠微、落花自掩小柴扉」 〔柳宗元‐石渠記〕
余裕があって、のびのびしていること。
※獺祭書屋俳話(1892)〈正岡子規〉志多野坡「従って其句も亦紆余迫らざる処ありて仮令上乗に非るも蕉風特色を存して」 〔韓愈‐進学解〕
※今年竹(1919‐27)〈里見弴〉二夫婦「様々な紆余も浮沈もあったが」

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普及版 字通 「紆余」の読み・字形・画数・意味

【紆余】うよ

屈折。晋・陸機〔洛に赴く道中の作〕詩 山澤、として紆餘 林、杳(えう)として阡眠(せんめん)(遥か)たり

字通「紆」の項目を見る

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