紆余曲折(読み)ウヨキョクセツ

デジタル大辞泉 「紆余曲折」の意味・読み・例文・類語

うよ‐きょくせつ【×紆余曲折】

[名](スル)
道などが曲がりくねっていること。「谷から谷へ紆余曲折している道」
物事が順調に運ばないで、こみいった経過をたどること。「紆余曲折を経てやっと解決する」
[類語](1うねうねくねくねうねくね曲折紆曲紆余蜿蜒羊腸/(2複雑煩雑はんざつ煩瑣はんさ錯雑錯綜さくそう面倒厄介くだくだしいややこしいしち難しい入り組んだ込み入った手が込んだ難しい

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精選版 日本国語大辞典 「紆余曲折」の意味・読み・例文・類語

うよ‐きょくせつ【紆余曲折】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 道などが曲がりくねっていること。
    1. [初出の実例]「極西には『セーン』河あり、紆余曲折して数島を作る」(出典:米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉三)
  3. 事情がこみいっていて、いろいろと変化すること。紆余。
    1. [初出の実例]「単に放言して顧みざるあり、或は紆余曲折(ウヨキョクセツ)して解説するあるが」(出典:想痕(1915)〈三宅雪嶺〉現代的、将来的、永久的)

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四字熟語を知る辞典 「紆余曲折」の解説

紆余曲折

道などが曲がりくねっていること。転じて、ことのなりゆきがさまざまの込み入った経過をたどり変化すること。

[使用例] 山崎は人生の紆余曲折を経てきて、今はただ家庭の安息をのぞむ以外他意はなかった[中山義秀*魔谷|1949]

[使用例] キリスト教徒のように神の存在を証明しなくとも生きて行けたが、しかしこの美しい風土に溶解して行くには、すこし紆余曲折がありそうだった[立原正秋*帰路|1980]

[解説] 「紆」も「余」も川や丘などが屈曲する様子。「曲折」は曲がりくねること。

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