紐鏡(読み)ヒモカガミ

デジタル大辞泉 「紐鏡」の意味・読み・例文・類語

ひも‐かがみ【×紐鏡】

[名]
裏に紐のついた鏡。
てにをは紐鏡」の略称
[枕]鏡の裏の紐は解くなの意で、「な解き」の音に近い地名能登香のとか」にかかる。
「―能登香の山のが故か」〈・二四二四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「紐鏡」の意味・読み・例文・類語

ひも‐かがみ【紐鏡】

[1] 〘名〙 紐のついた鏡。古代の青銅鏡などで、裏面に鋳出したつまみに紐のついたもの。あるいは小型のもので懐中したものか。
[2] 紐鏡の紐を解くな、の意で、「な解き」と類音の地名「能登香(のとか)」にかかる。
万葉(8C後)一一・二四二四「紐鏡(ひもかがみ)能登香の山の誰がゆゑか君来ませるに紐解かず寐む」
[3] 「てにをは紐鏡」の俗称。

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