紙切(読み)かみきり

精選版 日本国語大辞典 「紙切」の意味・読み・例文・類語

かみ‐きり【紙切】

〘名〙
① 紙を切り抜いて人形動物などの形を作る手芸。また、寄席(よせ)などで、客の注文に応じて、その場でそれを切り抜く芸。また、その人。
風俗画報‐一四三号(1897)芝麻布共立幼稚園「紙剪 は色紙を与へて方形、半角形等に剪り」

かみっ‐きれ【紙切】

〘名〙 「かみきれ(紙切)」の変化した語。
落語・品川情死下の巻(1892)〈初代三遊亭遊三〉「外(ほか)の物が流れりゃア、紙っ切(キレ)抔ア疾(とう)に流れて往かなくっちゃア」

かみ‐きれ【紙切】

〘名〙 (「かみぎれ」とも) 紙のきれはし。紙片
古今著聞集(1254)四「左伝・礼記・毛詩を分かちたびて、題を選ばされけり。皆紙切に書き分けて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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