デジタル大辞泉
「紙砧」の意味・読み・例文・類語
かみ‐きぬた【紙×砧】
《「かみぎぬた」とも》
1 紙を作るために、原料のコウゾの皮を台にのせて木づちでたたくこと。また、その台。《季 秋》
2 歌舞伎下座音楽の一。太鼓の太ばちを打ち合わせて1の音を出すもの。寂しい、しんみりした場面に使う。
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かみ‐ぎぬた【紙砧】
〘名〙 (「かみきぬた」とも)
① 紙を作るために、原料の楮(こうぞ)を、木または、石の台の上にのせて槌(つち)で打つこと。また、その台。
※
洒落本・青楼昼之世界錦之裏(1791)「紙砧
(カミキヌタ)の音コトコト」
② 歌舞伎囃子の
一種。紙砧の音にまねて、太鼓の太撥
(ふとばち)を打ち合わせる。
農家の場面などに用いる。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報