素囃子(読み)スバヤシ

デジタル大辞泉 「素囃子」の意味・読み・例文・類語

す‐ばやし【素×囃子】

能の略式演奏形式の一。囃子事はやしごと囃子方だけで演奏すること。また、その演奏。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「素囃子」の意味・読み・例文・類語

しら‐ばやし【素囃子】

〘名〙 能の囃子一つ。普通の囃子より調子の早いもので「翁」「杜若(かきつばた)」「三輪」などはこれで演じられる。また、その囃子に合わせた舞のことにもいう。
※貞徳翁乃記(1605)「しらはやしといふは三輪にあり」

す‐ばやし【素囃子】

〘名〙 能を略式で演奏する場合、舞事(まいごと)部分だけを、謡(うたい)なしで囃子方だけで演奏すること。また、そのもの。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の素囃子の言及

【能】より

…その部分にワキ,ツレなどの謡があるときは,地謡の1人が代わって謡う。(6)素囃子(すばやし) 囃子方だけで囃子事を奏する。(7)素謡(すうたい) 座したまま,囃子なしに全曲を謡う。…

※「素囃子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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