素引・誘(読み)すびく

精選版 日本国語大辞典 「素引・誘」の意味・読み・例文・類語

す‐び・く【素引・誘】

[1] 〘自カ四〙 つっぱるようにぴくぴくと動く。痛みが走る。けいれんがおきる。
今昔(1120頃か)二八「守(かみ)、簾超(すだれごし)に見遣れば、末の座に至るまで皆、腹鳴合て、すびき 合へり」
[2] 〘他カ四〙
① 弓の弦を少し引いてみて、張りの強さを試す。試みにひいてみる。〔日葡辞書(1603‐04)〕
② ものの値打や価値を確かめる。
浮世草子・好色貝合(1687)下「かかは彼(かの)(かね)をとってすびいて見」
③ 気を引いてみる。さそい出す。また、相手の気持や考えを試してみる。そびく。
※玉塵抄(1563)四八「鯤が隣にみめのよい女あり此をすびいたぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android